「プリマベーラ伊豆2022」でRIDEFiELDによる安全管理を行いました。
株式会社ウォークライドの主催による伊豆のサイクリングイベント「プリマベーラ伊豆2022」にてRIDEFiELDを使った大会が運営されました。
当日はシステム運用担当として本部に常駐して走行状態等、参加者の動態をチェックしましたので事前準備も含めレポートします。
環境
今回は管理業務用に沼津サイクルステーション静浦東様の建屋の中をお借りしました。
天候の問題や電源、ディスプレイの見易さなどを考慮すると、可能であれば屋内で運用できることが望ましいです。
今回はネット環境が無かったため、スマートフォンでテザリングを行いました。
ネット環境が脆弱だと表示の遅れなどにより正しい情報が得られません。
テザリングする場合も有線での接続が推奨です。
当日朝の対応
スタッフ編
当日はまずスタッフのアプリ起動から使い方のレクチャー始めます。
今回は前日の夜ミーティングに参加できなかったので当日の朝に実施しましたが、
スタッフ数は私を含め10名なので充分です。
このイベントでは使うスタッフ機能は位置情報の提供だけなので、
起動してスタッフ機能にログインしたら位置情報の提供ボタンを押すだけです。
受付がオープンしたらスタッフに参加者への「アプリのスタートボタンクリック」の声がけをお願います。
これはアプリの起動忘れとスタートボタンの押し忘れを回避するためです。
参考ですが、120kmコース、60kmコース合わせてスタッフは9名。
コースはアプリのマップか提供したgpxをサイクルコンピュータにダウンロードして走行する方式を採用し、危険個所とコースミスし易いところの3か所にのみ立哨員を配置しました。
これによりスタッフ数を大幅に削減することができました。
参加者偏
事前の参加者宛てメールで「前日までにイベントへログイン出来ることを確認しておく」ことを通知していますが、なかなか全員にはやっていただけないのが現状です。
ログインできない場合はエントリーの申込時に記載したメールアドレスと、
アプリのアカウントで使っているアドレスが一致していません。
エントリーリストをアカウントのメールアドレスに書き換えて再度インポートすることで対応します。
（アプリのアカウント情報を変更してもらうより早いし確実です。）
すでにスタート済の参加者がいても再インポートが可能です。
スタート後
位置情報の更新確認
参加者がスタートしたら最後尾車両に出発してもらい、
その後は随時PCの管理画面で参加者の動きと位置情報のサーバー受信時刻をチェックします。
（サーバー受信時刻：システムのサーバーが参加者のアプリから位置情報を受信した時刻。）
位置情報の受信時刻は左カラムにある出場者一覧の出場者名の右側にある日時を確認します。
（画像は参加者氏名を加工してあります。）
表示される時刻は参加者毎に最新の受信時刻が表示されます。
参加者マーカーの位置はその時刻にその参加者が居た位置です。
現在時刻より古く更新されていない参加者はマップ上の参加者マーカーの位置も更新されていません。
携帯電波の状況が悪く位置情報がサーバーに送信できないか、
バッテリー切れ、アプリのシャットダウンなどが考えられます。
なお、電波状況による位置情報の送信未達の場合は状況が回復すると現在位置に更新されます。
アラートの確認
参加者又はシステムからのアラート通知があれば対応します。
当日は幸いなことに参加者からのアラートは上がらず、皆さん無事にゴールされました。
しかしながら、ルート異常を通知するアラートは何件か発生しました。
電話による確認でトイレ利用や写真撮影のためにルートをそれたことが確認出来ましたが、
唯一、ルートから大きく離れたホームセンターで停止したまま動かない参加者が一名おりスタッフが対応しました。
パンク修理の為にホームセンターに立ち寄り、その間に最後尾車両が通過してしまったようです。
直ちに最後尾車両に戻ってもらい当該者を見つけてもらいサポートしました。
なお、当該者はアプリをチェックポイントでのQR読込み以外ではOFFしていたようで発見が遅れました。
その他
スマートフォンのバッテリーについて
120kmカテゴリーで15％、60kmカテゴリーで25％の参加者にバッテリー切れが発生しましたが、
（60kmで数字が大きくなったのはエントリー数が少なかったため。）
約７～１０時間のイベントのわりには少ない印象です。
配布物
参加者の皆さまには開催前に以下の２点を配布（メールによるリンク）しました。
RIDEFiELD-App 参加者クイックマニュアル V1.2
メディア紹介
シクロワイアード様にイベントの紹介と参加レポートを頂きました。
High Ambition女子サイクリングアカデミーの遠藤 杏奈さんに参加レポートを頂きました。
